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ジャズワークショップ チャリート&藤陵雅裕セクステット
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ジャズワークショップ チャリート&藤陵雅裕セクステット
出演&講師: チャリート(Vo) 藤陵雅裕(As) 奥村晶(Tp) 中路英明(Tb)
ユキ・アリマサ(Pf) 坂井紅介(B) 加納樹麻(Dr)  
今回初めて開催された「ジャズワークショップ」。これまでも行っていたボーカル、リズムセクションのレッスンに、サックス、トランペット、トロンボーンなどの管楽器を加え、「アドリブ」に焦点を当てたレッスンを実施。学生、社会人のジャズ初心者から上級者まで38人が熱心に受講した。会場には多くの聴講者も訪れ、ユーモアあふれる講師陣の講義で各会場は和やかな雰囲気に包まれた。
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ボーカルのチャリートさんは、歌手としての正しい姿勢について指導。また、良い発声のために、歌詞で歌う前に「ア」の音で歌う、横隔膜を鍛えるためにペットボトルの蓋をくわえて発声する練習法を紹介。またステージでは、歌い始めに足や体を使ってカウントし、音出し前からグルーブすることの重要性を講義。5人の受講者はそれぞれ持ち寄ったスタンダード曲を歌い、チャリートさんの的確なアドバイスにより、短時間で飛躍的に上達した。
楽器のパート別レッスンは「ブルース」を題材に行った。
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サックスの藤陵雅裕さんの講義では、細かいコード進行にとらわれないペンタトニックスケールにブルーノートを加えた音使いでのアドリブを提案。スペースの大切さ、2小節を目安にフレーズをまとめる考え方などを伝授。最初は躊躇していた受講者もみるみる自信を持って音を出せるようになっていった。
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トランペットの奥村晶さんはブルーススケールを中心にアドリブを組み立てることから指導。どうしたらスイングするようになるかという受講者の質問に対し、音が跳ねないようにソフトにタンギングすることなど、楽器奏法、技術的なこともやさしく解説。
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トロンボーンの中路英明さんはブルースを大きく3つのスケールに分けて考えるよう指導。中路さんと受講生が1コーラスずつ交互に吹き、個々のインプロビゼーションを引き出していくレッスンを行った。ある受講者には、好きなプレイヤーをイメージし、ニュアンスなどをもっと主張するようアドバイス。
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ピアノのユキ・アリマサさんは、色々な長さの音符を感じること、自分が強いリズムを持つことの重要性を解説、ピアノでベースラインを弾くレッスンなどを行った。また音を食材に例えて、それぞれの音の味を知ったうえで料理(演奏)することなどユニークな講義を展開。分かりやすく納得させられる講義に受講者、聴講者とも引き込まれた。
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ベースの坂井紅介さんは、受講者が前もって譜面に書いてきたベースラインとソロをもとに講義。テンポの遅い曲でも“速い”音を弾くこと、ソロではドミナント部分に音を入れていくこと、など受講者にとって貴重なアドバイスが次々飛び出した。また聴講者も交え、足踏みをビート、手拍子をフレーズに例えてのリズムトレーニングを展開、ベースの役割、リズムの重要性を体感することができた。
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ドラムの加納樹麻さんは各受講生の質問に対し、自らの経験をもとに丁寧にアドバイス。ペダリングなど技術的な内容をはじめ、ドラマーにとっての反復練習の重要性を強調した。ある受講者には3連符をイメージしてリズムを安定させるよう実技指導。後のコンボレッスンでは終始ドラム受講者の横につき、指示をする姿が印象的であった。

コンボレッスン
場所をホールに移し、受講者と講師でバンドを組んでのセッション。各受講者はパート別レッスンで取り組んだ曲を演奏し、演奏後は講師からワンポイントアドバイスをもらう。大勢の観客の前で、各受講者は一流講師陣とともに堂々とした演奏を披露、会場からは温かい拍手が送られた。受講者にとって一流ミュージシャンとの共演は大きな喜びであると同時に、ジャズのエッセンスを吸収する貴重な機会となったに違いない。
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  受講者有志によるジャムセッション

講師陣スペシャルライブ
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ワークショップの最後を飾ったのは7人の講師によるスペシャルライブ。藤陵雅裕さんのセクステットによるインストゥルメンタルの曲からスタート。強力な各講師のアドリブソロやスリリングなインタープレイは、受講者に最高の贈り物となった。続いてチャリートさんが加わり、3管で心地よくアレンジされたスインギーな曲、ソウルフルなナンバー、バラードなどを、パワフルに、時には感情たっぷりに歌い上げた。チャリートさんの圧倒的な歌唱力に聴衆は終始魅了された。会場には翌日のヤマハジャズフェスティバルのために浜松入りしていたギタリストのマイクスターン氏が突然現れ、メンバーにエールを送った。

楽器体験コーナー
ワークショップ会場では管楽器、弦楽器、ドラムなどを気軽に体験できるコーナーを併設。初めて楽器に触れる方にもスタッフがやさしく指導。お子様から年輩の方まで多くの人が来場し、憧れの楽器を手に取り、音を出した。
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楽器体験コーナーでのミニコンサート  
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